以前より漠然とではありますが、何らかの投資をして資産を積み上げ、毎月配当を得ることでアーリーリタイアを実現してみたいという憧れを持っていた時期がありました。皆さんも一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
最近金融資産を買い進めることで、30代でセミリタイアした方の本を読むことがあり、再びアーリーリタイアを実現するという夢を見ることがマイブームとなっています。最近今回取り上げるFIREをテーマにした本が多く出版されていますが、海外において出版されたものは再現が難しいことも考えられるため、日本においてこれを再現させることを目標に、日本人の方が書いたFIREに関する本を参考にさせて頂きました。
本書では、セミリタイアという概念、そして米国で台頭する「FIREムーブメント(Financial Independence and Retire Early つまり経済的自由を達成した上で、早期リタイアをするという潮流)という概念、そしてセミリタイアを達成するための再現性の高い投資・資産形成の手法について、私の実体験に基づいて解説し、解き明かしていきたいと思います。
穂高唯希著 本気でFIREをめざす人のための資産形成入門 はじめにより
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早期にセミリタイアする手法
この本の著者は実際にサラリーマンをしながらにして収入の一定額を金融資産の購入にあて、30歳でのセミリタイアを実現したそうです。その方法は大まかにまとめると以下のとおりとなります。
金融資産による定期的なキャッシュフロー(不労所得)- 生活に必要な支出 ⇒ この差額の最大化を図る
金融資産の運用利回りを最大化し上記計算式の収支を最大化させるという手法で、不労所得による生活、セミリタイアを実現するという手法となっています。その具体的な手法は以下のとおりです。
- (収入)不労所得による収入が具体的にいくらあればセミリタイアできるかどうかを想定し、これを目標とする収入を得られるよう金融商品を買い進める
- (支出)日々の生活に必要な生活費を必要最低限に抑え、支出の最適化を図る
資産の運用利回りを上げることも当然必要ですが、どうしてもコントロールできない領域であるため、生活費の削減を日々見直すことで収支をコントロールすることが肝要となります。セミリタイアの実現のためには投資スタイルの確立と出費の最適化が鍵となりそうです。
セミリタイア実現のための投資手法
では具体的にどのような投資手法でセミリタイアが実現できるのでしょうか。本書では以下のような内容が記されています。
1 高配当な金融資産を購入しより多くの配当金を得る
これを実現するために、日本よりも配当額、配当実施期間の実績のあるアメリカの高配当株の購入を主に勧めています。個別銘柄のみならず、米国株ETFの購入が手間を掛けず、分散投資の実現のためにも現実的な手法として推奨されています。
2 収入の一定割合、金額を金融資産の購入にあてる
毎月一定額の金融資産を購入することで、資産を継続的に増やすことができ、相場の変動によるリスクを緩和させる効果が期待できます。株価が下がれば保有資産は減少しますが、より少ない資金で株の購入が可能になるためリスクヘッジの効果が期待されます。
3 より少ない経費で金融資産を購入する
金融資産購入時の証券会社への手数料(特に投資信託)は商品により異なる料率となっているため、購入時に注意が必要です。また日本では個人投資家向けの優遇制度として税制上の優遇を受けられるNISA等の制度が活用できるため、これらについても積極的な活用が必要です。
まとめと注意点
いわば金融資産購入を自動的継続的に行うことで、より確実により安全にセミリタイアを実現できる可能性が高まると言えるでしょう。
ただしあくまで株等の金融資産は価格の変動リスクがあり、一時的にはその価値が目減りすることも考えられます。今現在日本、アメリカではそのリーダーの交代の可能性もあり、これに合わせて金融市場がどのような動きをとることになるのか予測がつきにくい状況になっていることは事実です。ただ今回のテーマはアーリーリタイア実現のための資産形成であり、その実現のためにはより少しづつ確実に資産を積み上げていくことが必要です。そのためには時間をかけて少しづつ目標達成のために動く必要があるため、より早くその準備を進めることが必要であると考えれます。
リスクはあるが、誰にでも再現性の高い手法であると考えられます。興味のある方はまずはご一読下さい。
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