最近既存事業の売上の将来予測に不安を抱えることが多くなっており、頭を悩ませています。
例えば主力事業の一つとして自動車の名義変更に関わる手続きを受注していますが、緊急事態宣言後、自動車販売額は回復傾向とはなかなならず厳しい状況が続いています。実体経済のダメージは深く、高級消費財である自動車購入にまでお金が流れてきていない状況であることも考えられ、コロナ以前の状況までいつ回復するのかわからない状況となっています。
また賃貸不動産市場では賃貸需給状況に暗雲が垂れこんでおり、コロナ禍の影響により工場労働者、大学生等の解約が急増してきており、新規入居者の確保に非常に苦労する場面が増えつつあります。
既存事業の売上の確保への不安
このような状況の中既存事業の売上の確保に不安を抱える状況となっています。今までは新たな取引先を確保しつつ、いかに既存事業の規模を効率的に拡大できるかという点に力を注いできましたが、需要の減少というよりも需要の蒸発という異常事態となっている中で、今までのやり方の延長戦だけでは経営が成り立たない事態となっています。
では新規事業への参入に活路を見出せるのかと考えても、他の業種でも同様の事態が起こっているわけですから、新規事業が事態を好転させるとは限らず、場合によってはさらにリスクを増大させることにもなりかねないというジレンマに嵌っています。
事態打開についての考察
この状況に対する明確な答えは持ち合わせていませんが、私個人としては会社は何のために存在するのかという原点に立ち返ろうと思っています。社会は今良くも悪くも大きな変化を迎えていますが、ビジネスの本質は変わっていません。
伊藤忠商事さんをはじめとする大企業の源流である近江商人は「自によし、他によし、世間によし」という三方よしの理念を掲げ、顧客のみならず社会にいい影響を与える仕事で利益を上げることを目標としていました。
私の会社も今までのノウハウ経験を生かしつつ、新しい分野に挑戦することで、ニューノーマルの世の中を生きるすべての方のお役に立てる会社として存続していきたいと思っています。要は何でもありというのが結論になるでしょうか(笑
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