私の実家周辺は稲作が盛んであり、身内にお米を送って頂けるため、食べ盛りの子供を養う立場としては非常に助かっております。ただその反面、この状況はあと何年続くかわからないことも実感しています。その理由は、農業従事者の高齢化が急激に進んでいるためです。
日本農家の高齢化
皆さんは、今現在の農家さんの平均年齢はどのくらいかご存じでしょうか。高齢の方が農業に従事されているイメージは一般的にも認知されていると思いますが、実はその実態は皆さんの想像を超える形で進行しているのが現状です。
上記の資料によると、農業就業者の60.7%の方が65歳であり、その平均年齢は65.9歳となっています。さらにこのデータは2011年のものであり、実際の状況はこのデータよりもさらに進行していることが考えられます。
農家の高齢化の問題点
この状況が今後も進行していくことが考えられるため、このままいけば農業の担い手はあと10年もすれば、その過半数を失ってしまう可能性があるのです。今現在日本の食料自給率は40%程度と言われていますが、今後さらなる自給率の低下も考えられます。
さらに個人的に問題であると考えているのは「農業の技術、ノウハウの喪失」です。農業は作物育成のための知識、ノウハウ、地域との調和等様々な知識経験が必要な産業ですが、その承継が行われないまま農家さんが高齢により引退を迎えようとしています。今後の日本の農業のことを考えるならば、今新たな参入者を確保しなければ、既存の日本の農業は消滅してしまうかもしれないのです。
もちろん企業による農業参入も進展していますし、単純に農業従事者が消滅するという話ではないのですが、少なくとも農作物の生産力低下は避けられない状況には違いないと考えられます。様々な課題もあり、簡単な話ではありませんが、今後農業生産者は必要不可欠な人材になると考えられるため、農業参入に挑戦してみるとういこともあえて検討されてみてはいかがでしょうか。
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