将来的に起業をしたいという方とお話していると、何か起業に向けておすすめの勉強法はありませんか、または何か起業のための知識を得るための資格はありませんかという質問を受けることがあります。私個人の考えは以下のとおりです。
- 起業のために資格取得をすることは効率が悪いからおすすめしない(特定の分野で起業に必要な場合は別)。
- 仕事の中で気になる事項を、必要な分だけ個別に学ぶべき。起業してからもこれは同じ。
今回のテーマの結論はでてしまいました(笑)が、起業に向けて勉強しておくと良い資格もありますので紹介しておきます。
簿記検定の取得
私は起業をしたいという方には、まず簿記の勉強をすることをおすすめしています。まずは簿記について勉強するもよし、実際に日商簿記検定を受験するもよし。とりあえず何から手を付けていいかわからない方には簿記知識の習得をおすすめしています。
規模の大小を問わず、事業の経営者となるには会社のお金の動きを管理する必要があります。売上と経費を管理して利益を生み、これを利用して資産の拡充を行う必要があるのです。これを記録する技術が簿記であるためこの知識は必須と言えます。
さらに簿記の勉強に入る前に、財務諸表の関係性について理解するようおすすめします。簿記初心者は勉強している内容の全体像を把握しないまま学習される方が多いですが、会社の取引がどのような形で記録されるのかという基本構造を理解する方が、会社実務をイメージしながら簿記が学習できますので理解が早いと思われます。個人的には以下の書籍をおすすめします。
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中小企業診断士試験の学習
会社経営を多面的に理解するためにこの資格の勉強はおすすめです。上記の簿記・会計のみならず、経営学、IT、法律、国の中小企業施策等様々な視点で会社について学ぶことができます。特に財務会計の分野では、割引キャッシュフローを活用した投資評価や企業価値の算定という内容があり、不動産投資や企業買収に興味がある方には役に立つ知識になると思われます。
この試験には科目合格制度があり、1次試験で合格した科目については来年度の受験が免除されることとなっています。ただ勉強する範囲は膨大であり、全部を学習するには多大な労力がかかりますので、試験受験については慎重にご検討下さい。
ちなみにスタディングさんの中小企業診断士講座ではスマホやタブレットでのオンライン学習が可能で、隙間時間での勉強が可能です。合格に必要な教材と勉強法がつまっており、短期間での合格も可能な講座となっています。起業への準備もかねて、興味のある方は一度挑戦されてみてはいかがでしょうか。
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