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今こそ名産品が地方を救う 農業の高付加価値化について

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 最近カフェで日本茶を頂く機会があったのですが、一杯3,000円以上のお茶も販売されておりとてもびっくりしました。飲食店で無料で出てくるお茶もあれば、最近ではワインのようにボトルで販売されているものまであるようです。

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農業の高付加価値化について

 さすがに毎日飲むお茶がこんなに高価では困ってしまいますが、農業をビジネスとして考えると当然の流れなのかもしれません。

 近年日本では農業の6次産業化が推進されていて、農業(1次)×製造業(2次)×サービス業(3次)が連携して農業の高収益化を図るという考え方が提唱されています。この考え方も理解はできるのですが、個人的には農業の高付加価値化を考えるのであれば、誰にどのように売るのかというマーケティング思考から農業ビジネスを考える必要があるのではないかと考えています。

 お茶を数万円で売るというのは普通あり得ない話かもしれませんが、品質が高く、生産者によって安心丁寧に作られたものが欲しいという人が市場に一定数存在するのであれば、ビジネスとしては成立し得るので、その逆算から生産製造販売をいうビジネスを構築していけばいいのではないかと思うのです。

農業のコロナ支援について

 あとは昨今の新型コロナウイルスによる影響は、実は今後追い風になるのではないかと推測しています。

 新型コロナの影響により、飲食店や学校給食向けに生産をしていた農家さんの農作物が売り先を失う事態が発生しています。ただネットを中心にこれらの農作物を買い取って農家さんを支援しようという動きが発生しており、今後も農家さんに対するコロナ支援という動きは継続していくものと推測しています。

観光の復興と名産品販売の可能性

 また今後、新型コロナにより大打撃を受けた業界の巻き返しが予測されます。それは観光業界です。

 星野リゾート代表の星野 佳路さんは新型コロナウイルスの影響よる需要の回復には1~1年半程度かかると予想した上で、「マイクロツーリズム」の実践提言されています。遠距離移動の自粛が定着するなか、自家用車で気軽に行ける近距離旅行の需要が増え、地元の魅力を再発見する動きが加速することを見込んでいるようです。

 その流れの中で「農業のコロナ支援」と「地元の魅力を再発見する」という意味合いをもつ地域名産品の需要は高まるものと考えられます。その名産品が生まれた背景、その地域が抱える問題点、その名産自体が保有する魅力等も上手に発信しながら高付加価値な商品を提供していく。それは長期的にはコロナ支援の後のインバウンド需要も取り込める可能性のある商品にもなりうると考えています。

 今現状は大変な状況に追い詰められている農家さんも多いと推測しますが、国や行政等の支援を含めた大きな流れとして農業の高付加価値化を進めるいいチャンスではないでしょうか。

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